ストーリー


第十一話 ジェリーフィッシュ・オブ・ドリームス

脚本:花田十輝 絵コンテ:寺東克己 演出:寺東克己
作画監督:羽山賢二

完全に覚醒モードに入った月海は、ハナガサクラゲのドレスを完成させた後も続けざまにオキクラゲのドレス制作に移る。そして蔵之介は、クラゲのドレスをファション誌のコンテストに応募し、業界の注目を集め、華々しくオリジナルブランドを立ち上げ、天水館存続のために資金源を調達するという起死回生の策を尼~ずたちに提案する。果たして、蔵之介の妄想にも近い、そんな突拍子もないアイデアで、蔵之介と尼~ずたちは天水館を守ることは出来るのだろうか…?

第十話 愛とぬるま湯の日々

脚本:花田十輝 絵コンテ:若林厚史 演出:古谷田順久
作画監督:薮野浩二、岸友 洋

クラゲのドレスを作るため材料を買い込み天水館を訪れる蔵之介。何も考えず月海に布を切らせ、千絵子に縫ってもらうのだが、出来上がったものはクラゲには程遠い安っぽいスカートだった。しかし、その失敗作を見た月海が突如覚醒し、ものすごい集中力で手直しを始める。見る見るうちにクラゲに近づいていくスカート。だが、修の話題が出た途端、月海の覚醒は解けてしまう…。その間にも天水地区の再開発計画は着々と進行していた。月海の事を想いながらも、修は未だに稲荷に振り回されていた。不安定な修を見かねた慶一郎は、無理矢理任務を命じ、修を海外へと旅立たせる。ちょうどその頃、天水館の建物が解体工事用のブルーシートで覆われてしまい…?!

第九話 ミリオンダラー・ベイビーズ

脚本:待田堂子 絵コンテ:大畑清隆 演出:佐々木奈々子
作画監督:青野厚司、近藤奈緒子

月海が大切に思っている、亡くなった母のクラゲドレスの話を聞いた蔵之介。それは幼い頃の自分の母の思い出と重なり、クラゲドレスを一緒に作ってひと儲けして天水館を買おうと月海を誘う。一方、花森のミスからあっさり探偵に尾行されていることに気付いた修は、今後自分につきまとわないことを条件に、稲荷の本当の目的である父の慶一郎と会わせるため、稲荷を鯉淵家に連れて行くことに…。しかし、鯉淵家の門前で、修たちと月海たちが鉢合わせてしまう。稲荷は、修と自分は心まで結ばれたとうそぶき、以前撮った偽装証拠写真までチラつかせる始末。それを知った月海はショックのあまり天水館に逃げ帰り、ふたたび自分の殻に閉じこもろうとするのだった。

第八話 ミリオンダラー・ベイビーズ

脚本:江夏由結 絵コンテ:梅本 唯 演出:梅本 唯
作画監督:伊藤秀樹

天水館購入資金を稼ぐためフリーマーケットへの出店を思いついた蔵之介は、天水館の納戸から昭和レトロで金目のものを探し当てることに成功する。アフターに改造した月海とフリマに参加する蔵之介だったが、蔵之介の発掘した商品は全く売れず、その代わりに意外なものが売れてしまう…。一方、修の様子がおかしいことを察した父の鯉淵議員は、運転手の花森の口を割り修に近づく女性の存在を知る。その女の素性を調べる様鯉淵議員に命じられた花森は、友人で探偵をしている杉本に調査を依頼し修の尾行を開始するのだが…。

第七話 金融無職列島

脚本:待田堂子 絵コンテ:若林厚史 演出:古谷田順久
作画監督:飯塚靖子

天水館の買収を進めるべく尼~ずたちへ挨拶に訪れる稲荷。突然のディベロッパーの来襲にとっさに身を隠す尼~ずたちだったが、お土産に釣られつい姿を現してしまう。ちょうど、そこに偶然現れた蔵之介は、差出された名刺で稲荷の素性を知る。そして天水館を守るため勢いにまかせて自分たちが天水館を買うと稲荷にタンカを切り、彼女を追い返してしまう。その後、稲荷は修に会い揺さぶりをかける。酔っとはいえ、全く身に覚えのない修は、あの夜何があったのか稲荷にを問いただす。すると稲荷は携帯を取り出し、ある写真を修に見せるのだった…。

第六話 ナイト・オブ・ザ・リビング・アマーズ

脚本:江夏由結 絵コンテ:寺東克己 演出:寺東克己
作画監督:髙田 晃

蔵之介は、尼~ずたちをおしゃれに変身させ普段彼女たちが苦手とするカフェにおもむく。はじめは固まっていたが徐々にカフェの雰囲気にも慣れ、はしゃぎ出す月海と尼~ず。そんな様子を見て蔵之介は、なぜか月海を意識している自分に気がつく。気恥かしさからかその日は天水館に寄らず、まっすぐ家に帰る蔵之介。一方、傘のお礼にという理由で稲荷に呼び出された修。修は彼女から再開発についての情報を得ようとするのだが、なぜか稲荷の部屋に連れて行かれてしまう…。なんと稲荷は、天水館買収のために修を利用しようとしていた!

第五話 私はクラゲになりたい

脚本:花田十輝 絵コンテ:大畑清隆 演出:佐々木奈々子
作画監督:青野厚司

大家である千絵子の母が天水館の売却に前向きである事実が判明する。尼~ずたちもさすがに再開発計画の説明会に足を運ばざるを得なかった。説明会の会場で月海は修にそっけない態度を取られてしまう。その上、ディベロッパーの女性、稲荷と修が仲睦まじく歩いている所を目にしてしまい、その光景にショックを受けた月海は部屋に閉篭ってしまう。蔵之介は、再開発計画になす術もなく諦めムードに入っている尼~ずと月海を一喝! そして蔵之介は、大量のメイク道具と衣装を携え、尼~ずたちの改造をはじめるのだった。

第四話 水族館で遭いましょう

脚本:待田堂子 絵コンテ:古谷田順久 演出:古谷田順久
作画監督:岸友 洋

天水地区の再開発計画の情報を知った蔵之介は、尼~ずたちに天水館が地上げされてしまう可能性を伝えるのだが、当の本人たちはまったく意に介さない様子。あきれる蔵之介に月海はこれから水族館に行くからすぐに帰るよう促す。ところが蔵之介は、おしゃれして兄貴の車を借りて一緒に水族館に行こうと月海を誘う。それどころか変身した月海の姿に惹かれて、修までが水族館に着いてきてしまう始末…。いつものオドオドした様子とは違いクラゲを見てはしゃぐ月海が放つ魅力に、蔵之介と修は月海に対して予想もしなかった行動をとってしまう?!

第三話 魔法をかけられて

脚本:江夏由結 絵コンテ:梅本 唯 演出:梅本 唯
作画監督:伊藤秀樹

謎の女装男子、蔵之介の正体…。それは、天水館の近所に屋敷を構える大物政治家一族、鯉淵家の次男だった! 蔵之介は、月海や“尼~ず”のみんなと知り合って以来、流行ばかりを追いかける友人たちと遊ぶことにいささか退屈を覚えている。それよりも、月海にメイクアップを施したりきれいな服をコーディネイトして彼女を変身させることに楽しさを見いだしてしまう。一方、月海は鯉淵家で蔵之介の兄、修と遭遇してしまい、なにやら今まで生きてきて感じたことのない不思議な感覚を覚えてしまうことに…!?

第二話 スキヤキ・ウエスタン・マツサカ

脚本:花田十輝 絵コンテ:寺東克己 演出:寺東克己
作画監督:薮野浩二

クラゲのピンチを救ってくれた恩人である“おしゃれ女子”を成り行きで部屋に泊めてしまった月海。だが…彼女の正体は、なんと女装をした男子、蔵之介だった! 月海は、“尼~ず”の面々を必死にごまかし、彼女(彼)を追い返そうとするのだが、蔵之介はまた来ると言い残して去っていく。週に一度の楽しいはずの“尼~ず”の鍋パーティの日に、再び現れた蔵之介は、ついはしゃいでしまい場の雰囲気を壊してしまう。月海は、どう考えても場違いな天水館になんでまた来たのかと問いつめると、蔵之介はもう一度月海に会いたかったからだと告げるのだった…。

第一話 セックス・アンド・ザ・アマーズ

脚本:花田十輝 絵コンテ:大森貴弘 演出:大森貴弘
作画監督:羽山賢二

イラストレーターを目指して上京してきた倉下月海は、男子禁制の共同アパート天水館で日々それなりに楽しく暮らしていた。天水館には自らを“尼~ず”と称し、三国志、鉄道、和物、枯れ専などジャンルは違えど各々の趣味に没頭するヲタ女子だけが集っており、月海はといえばクラゲをこよなく愛していた。ある日月海は、熱帯魚ショップでクラゲの飼育方法をめぐってトラブルに巻き込まれてしまう。その時、月海のピンチを救ってくれたのは、なんと“尼~ず”の天敵であるはずの“おしゃれ女子”だった…!?